不登校・思春期の引きこもりのお子さんと毎日頑張るお母さんのためのHP「笑顔のたね」雑記です。HPも御覧下さい。


by egaonotane
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感動できたか

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『世間的な意味での「立派な子ども」に育てることが

子育ての成功ではありません。

親子でどれだけ「感動」できたかが大切なのです。』

我が家のトイレの日めくりカレンダーの今日の言葉です。

「感動」を辞書で引けば「物事に深く感じて心を動かされること」とあります。

素晴らしい景色の美しさに感動したり、本を読んで感動した…などという時に

よく使う言葉です。


「親子でどれだけ感動したかが大切」

この場合の感動という言葉の使い方に、なんとなく不自然と感じる方も

いるかもしれません。

世間的には子どもが優秀な学校に行き、将来も安定、有望なところに就職して立派な

お子さんで…と言われれば親としても子育てに成功!となるのでしょうが、カレンダーの

言葉にもあるようにそれが全てではありませんよね。

子どもの不登校という自分の経験を振り返った時、もちろん初めは学校には行くもの

という常識からはずれるわけで、この先どうなるのか不安で一杯でした。

息子も辛いところに私が追い討ちをかけるわけですから、私に対する暴力はない

もののやり場のない不安や怒りに物に当たりいろんなものを壊されたこともよくありました。

壊されたものを泣きながら片付けました。

お互いのイライラをぶつけ激しい口論にもなりました。

4年目にやっと息子も動きだす気配を見せ、喜びました。


たくさんの息子との経験は、その都度自分を省みて反省したり、

現状に負けまいと自分を鼓舞したり、本当にたくさん、たくさん感じたり考えたり

する時間でした。(まだまだ続く)

何かを学ぶという機会も与えてくれました。

そこから繋がる人との出会いにも感謝をせずにはいられません。


息子も同様にこの4年間、毎日ダラダラと過ごしているかに見えても、

物を壊せば何かを考えたはず。

口論すれば私と同じく自分を省みることも多々あったのではないかと思います。

再来週東京にフリースクールなど見学しに行くという方向でいます。

(まだどうなるかわかりませんけど 汗)

これから自分の可能性に少しづつ出会っていくのではないかと思います。

苦しみや悲しみが多ければ、その分喜びや幸せを人より多く感じること

もできます。


私にも息子にも辛いことの方がきっと多かった経験の中にこそ、

良いことも悪いことにも「感じて心を動かし」

人間としての根を深くして成長することのできる大切な時間が存在していた

のではないかと思います。


カレンダーにある「感動」はそんな意味だと思います。
by egaonotane | 2009-11-08 01:30