不登校・思春期の引きこもりのお子さんと毎日頑張るお母さんのためのHP「笑顔のたね」雑記です。HPも御覧下さい。


by egaonotane
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依存

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今はまだ頭の中と心の中が整理できていない状態なので、中途半端な内容になるかと思いますが…

「依存」…他のものに頼って成り立っていること

以前の雑記で紹介させてもらいました本の中にこんな話があります。


不登校・引きこもりの最中に家庭内暴力が起こることが多いと言われています。

そんな中学2年の男の子の例です。

暴力は系統的に起こるものだそうです。

いつも決まった「心の状況」で怒りが爆発するのだとか。


暴力が起きた時のこの男の子のとお母さんのある日の場面。

お母さんが小さい頃から息子の好きなある肉屋さんのハンバーグを

買ってきた時に「〇〇のハンバーグ買ってきたわよ、これ美味しいよねー」

と顔の覗き込んで言ったそうです。

その時彼の顔から表情が消えて横を向いてお母さんを払いのけるようにしました。

そのあと暴力が起こりました。



以下本から抜粋させて頂きます。

(著者の先生)

「彼はお母さんが大好きだからいい子になりたい。

お母さんを助けたいと思ってきたんです。小さい頃も今もそれは変わらない。

ずっとお母さんのために生きてきたのに、でもいつまでたっても

その気持ちをわかってくれない。

それで、またハンバーグを喜んでと言われた。

彼はもう一度、お母さんに付き合わないといけないと思ったんです。

一方で親から離れて自立したい気持ちがある。

でもそうすると、大好きなお母さんと対立しなければならなくなる。

それは嫌だし、怖い。

お母さんに嫌われたくない。

それで、なんで、なんでそうさせるんだ!と怒りが湧いてきたんです」



それを聴いたお母さんは涙しながら

「あの子は私に合わせてくれていた、一生懸命に…

でも私があの子の気持ちを理解できなくて、追い詰めてしまった。

それで怒っている」


『私はあの子に頼りすぎていた…』

「あの子、小さい時、本当に美味しそうにハンバーグを食べました。

私それを見ていてとても幸せでした」




前述した「心の状況」とはこの場合

「親のためにここまでやってあげているのに、どうしてわからないんだ!」であり、

親のために生きてきた気持ちが強ければ強いほど、親がそれを理解しなければ

しないほど、暴力は激しくなるのだそうです。



思春期は、子どもが親から自立して自分の生き方を作る時である。

これから先、ずっと親と一諸にはいられないだろうと、子どもは

少しづつ感じ始めている。

新しい世界も見えてきた。だから前に進みたい。

でもママはまだ「ハンバーグを食べて、近くにいてほしい」と言っている。

それに応えたいけど、そうしたら、じゃあ僕はどうしたらいいんだろう。

ママのことたくさんたくさん愛してきたのに、、これからもまだ我慢が必要なの?

どうしてわかってくれないの?

どうして僕を追い詰めるの?



まだ本の中での話しは進みますが、今書きたいことの内容はここまでなので、

ここまでの抜粋にしておきます。






今日息子に、私が息子に『依存』していると言われました。

朝何気ないきっかけで色々な話になり、息子から出た言葉です。

子どもは物事の本質を見抜くと言いますが、今日は『依存』と

いう言葉が出たことには驚きました。


先日の旅行の話しもでました。

「何で心配するの?!」



かつての私は本の中のお母さんが言うように、無意識の中で息子に

「頼って」いたのだと思います。

それで自分の心の深い問題とのバランスをとろうとしていた。

自分を安定させていたとでもいいましょうか。

いまだにそんな面もあるのでしょうね。



旅行も始めは心配だったけど、大丈夫だと思ったから安心して出かけたことや

「笑顔のたね」にしても、自分の楽しいと思うことをしているわけで、

自分自身の人生を今は楽しんでいるということ…を息子に伝えました。



息子に言われた時にこの本の内容が浮かんだので今日は触れてみました。

みなさんもこの機会に『依存』ということを考えてみるのはいかがでしょう。



人間として成長することって大変ですね。

でも『依存』していると言われたお陰で自分とより向き合える機会となりました。

今まで講座で勉強したことや、本で読んだことが絵空事ではなく、深く実感できました。

そして親と子の問題を考える時、この依存というものが一つのキーポイント

でもあるように感じました。


言われた時はショックでしたが、自分が経験したことが全て自分自身になっていく

喜びを感じたいと思います。
by egaonotane | 2010-05-18 01:02 | 不登校/引きこもり