不登校・思春期の引きこもりのお子さんと毎日頑張るお母さんのためのHP「笑顔のたね」雑記です。HPも御覧下さい。


by egaonotane
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同じ高さで

冷蔵庫の右扉の中段に息子の合格が出た(笑)市販のストレート麺つゆの瓶を入れてあります。(違う場所に移動もあり)

不規則な時間の中で生きている息子は、時間外でお腹が空くと自分で素麺等を茹で食べています。

この麺つゆの在処のことで、あと1時間後に起きるという、何とも残念な朝方と、熟睡中の真夜中に起こされるということ2回。

そして一昨日も布団に入ってから麺つゆがないと息子はやってきました。

「ここにあるでしょっ」
何でわからないんだと少し苛ついて渡しました。

息子がこの時初めて自分の位置(背丈)からは見えないんだと言ってきました。

そこで少し背伸びをして見てみると…

なるほど、確かに全く見えない。
私の目線では、少し屈むくらいにして、視界に入るのですが、息子の高い目線からでは見えないのです。


以前この雑記でもご紹介したなっちゃんのブログのなっちゃんとは8年くらい前にSNSを通して知り合いました。

息子のようななっちゃんを応援したくて、毎年誕生日とバレンタインにはプレゼント。

なっちゃんのところにも寄らせてもらったり、なっちゃんが新潟に用事があった時は、寄ってくれたりしながら、自分はなっちゃんの力になっているつもりでいました。

でもなっちゃんの病気に特化したブログを読んだり、同じ病気の人たちのコメントと、そのやり取りを読ませてもらっていると、私は何の役にも立っていなかったんだなぁと何だか無力感に苛まれました。

私を含めSNSの仲間たちのコメントと、なっちゃんのブログの同じ病気、関係者のコメントは全く違うのを感じました。

同じ病気ではないのだから仕方のないことですが、同じ高さで同じ目線で共に在ることができていなかったのです。

たねの私たちにしてもそれはしかりで、同じ思いや経験をした人でなければ、やはり理解してもらうことは難しいですよね。


今回の息子の言葉で改めて考えさせられました。


同じ経験がないから、応援してはいけないということはないわけで、これから何か誰かの役に立ちたいと思っているなら、同じ高さで共に在ろうとしなければ、見えないことばかりなのです。


またたねの私たちの立場から言えば、心ない言葉に傷つかけられるという話がよくありますが、それも相手は本当にわからないのだから仕方ないことなのです。

優劣ではなく、その人の状況で同じ高さから見てないのだから、見えないことが沢山あるのはむしろ自然なことなのだと思います。

それがわかれば、誰かに腹を立てることも、わかってくれないと嘆くことも必要なくなります。



子どもと接する時には、同じ高さで同じ目線で物事を見ようとしているだろうか?とひと呼吸おいて自分に問いかけていこうと思います。

私にとってまだまだ学ぶべきことは沢山あって(人間がまだ未熟過ぎ)、修行すべしというかの如くその機会を与えてくれているのは息子なのですよね。
(。-_-。)ちーん

同じ高さで_c0208099_00190468.jpg
蕾は


by egaonotane | 2015-08-16 23:58 | 不登校/引きこもり