ひっそりと
2010年 05月 29日
☆お天気の悪い今朝のこと。
あきらめ悪く、少しでも洗濯物を干せるかとベランダに出たら、
竿に蜘蛛の糸がはってありました。
蜘蛛は苦手ですが、芸術ですね(笑)これは。
ごめんね~と言いながら取り払ってしまいましたが(笑)素晴らしい
出来栄えに拍手でした。
☆探し物をしていたら引き出しの中に、その存在を忘れていた
四つ折になった手紙がありました。
フィリピンから帰国する時にほんの数ヶ月のお付き合いでしたが、
友達がくれたものでした。
フィリピンでの狭い日本人社会の人間関係に疲れていた時、
私の存在が彼女の支えになっていたんだという内容のありがとうを
伝えてくれる手紙でした。
私も新潟に戻り、当時はパソコンも使うことができなかったし、
書かれていたメールアドレスに気になりつつもメッセージを送る
ことができませんでした。
それからいろんなことがあり過ぎて、すっかり忘れていました。
心をこめて書いてくれたであろうその手紙を何年かぶりに読み返したら、
あの頃のことが蘇ってきて、懐かしくて、ありがたくて涙がでました。
途中から私の住むコンドミに越してきて不便な生活の中、お互い助け合いました。
共同購入している市場からの卵が腐っていて、物凄い悪臭がした~~~と
彼女が騒いでいたことを思い出します。
彼女曰く、「よく卵の腐った臭いなんて例えるけど、実際嗅いだこと
なんてないでしょ!初めて知った!」と笑ってました。
今となっては連絡の取りようがないけど、元気でいることを願ってます。
今朝ふとしたことで見つけた四つ折の小さな手紙は、私の心の中に深く
染みこんでいきました。
☆バスを待つ間、あるアパートの軒下で雨宿りをしようとした瞬間、
私の目に飛び込んできた優しい柔らかなピンク色。
愛らしい色と小さな花の形が可愛くて、バスが間近に迫ってましたが携帯でパチリ。
☆そして今日本屋で見つけた星野富弘さんの新刊の花の詩画集♪
その中にあった一ページ。
「ひっそりと」
道端の
花のように
ひっそりと
誰かの
役に立てたらいいな
神様だけが知っているんだ
(花の詩画集「種蒔きもせず」 星野富弘 より)
今日見つけた蜘蛛の糸も、手紙も、ピンク色の花も、星野さんの花の絵も、
みんなひっそりと存在していて、私の心に話しかけてくれました。
by egaonotane
| 2010-05-29 00:29
| 心が動いたこと