忘れないで
2010年 05月 30日
写真は、うちのベランダにある一番きれいに咲き誇っていた時の勿忘草。
息子がまだ小さかった頃、夫の両親と同居をしていました。
家の周りにはな~んにもなくて、同世代の友達も居ない。
淋しさと空虚感からか、ベランダで花を育てよう!と思いつき、
チューリップの球根を植え、勿忘草の種を蒔きました。
その後転勤となり、両親がその時の勿忘草を地面に植え替えておいてくれたので、
毎年5月の時期に可愛いブルーの花を咲かせてくれます。
もう14年くらい。
年数を考えるとものすごく生命力の強い植物ですよね。
その勿忘草を少しだけプランターに植え替えたものが、現在うちのベランダに
あるわけです。
トイレにかけてある日めくりの今日のお題がちょうど勿忘草だったもので、
こうしてその話題で書いてます。
ご存知のように、恋人のために川べりに咲いていたこの花を摘もうとして、
川に落ち流されていきながら、「私を忘れないで!」と言ったところから
この名がついたと、日めくりにも解説があります。
私もまだ恋とか恋人なんていう言葉に胸をときめかせていた頃に、
その名の由来を知った時は、なんてロマンチックなの~と感動した
ものでした(笑)
それなのに…
今日、日めくりを見て(それもトイレの)こんな風に思ったわけです。
恋人に花を摘んであげようとした、たったそれだけの行為で川に落ち、
命を落とすはめになるなんて。
この人の人生って何?
そんな時「私を忘れないで」なんて言葉を言いながら流されるなんて
有り得ない~
「助けて~」だろ。
楽しいことも、苦しいことも経験しながら、恋♪ なんて言っていた時代とは
全く違う環境の中で息子を育ててきたこの17年。
この歳月の重みというもの。
私を可愛げのない女に変えてしまったのか?(笑)
それとも…
夢見ることよりも、現実を直視し生き抜く術(図太さ?!)を身につけたのか?(笑)
こんなに人間の価値感は変わるものなのね。
どちらがいいかはわかりませんよ~。
あの頃の…私を忘れないで!と言ってやりたいのは自分自身にでしたね。
by egaonotane
| 2010-05-30 00:40
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